放射能調査委託について 1.昭和32年度 (1)陸水においては、雨水に多くのカウント数を示した直後には井水、上下水、河川水のカウントもいくぶん増加する傾向が認められたが、概して最大許容量よりはるかに少ないカウント数を示している。天水においては、前記の諸水よりカウント数はかなり多いが、最大許容量を越すものはなかった。 (2)食品類においては、最大許容量に達するものはなかったが、野菜類において表面のざらざらしているもののはうが、なめらかなものよりカウント数が一般に多くなっている。 (3)地域的な変化はあまり顕著でないが、岡山県のものが概して他より低い値を示しおり、これは同地域の地理的位置および雨量の少ないこと等の気象的要素と関連があるものと思われ、さらに今後調査を継続して確める必要がある。 以上の都道府県衛生研究所に対する調査委託のほか科学研究所に委託して宇宙線および地表からの自然放射能の調査を行った。 2.昭和33年度 |