原子力委員会日誌

(第32回〜第33回)

第32回

〔日 時〕昭和33年8月22日(金)14.00〜16.00

〔議 題〕
(1)石川委員長代理不在中の委員長代理について
(2)原子力留学生受入れ交渉進捗状況について
(3)原子炉安全審査専門部会、原子炉安全基準専門部会の専門委員の変更について
(4)昭和34年度原子力関係予算について
(5)国際原子力機関第2回総会に対する意見について

〔配布資料〕

(1)−1 昭和34年度原子力関係予算見積方針
   −2 昭和34年度原子力予算概算総表
(2)原子力留学生受入れ交渉進捗状況
(3)原子炉安全審査専門部会、原子炉安全基準専門部会の専門委員の変更について
(4)−1 国際原子力機関の1959年度計画と予算
   −2 国際原子力機関第2回総会の仮議事日程
   −3 同上英文
   −4 第1回総会以後の経過の概要
   −5 国際原子力機関理事会代表に対する訓令の件
(5)第3回原子炉安全審査専門部会議事録
(6)第2回原子炉安全基準専門部会議事録

審議決定および報告事項
(1)石川委員長代理不在中の委員長代理について
 石川委員長代理は約1ヵ月間ジュネーブ会議参加のため渡欧するので、三木委員長と相談の上その代理を決めることとした。

(2)原子力留学生受入れ交渉進捗状況について
 33年度の原子力留学生合格者81名の留学についての交渉の進捗状況について報告があった。

(3)原子炉安全審査専門部会、原子炉安全基準専門部会の専門委員の変更について
 樋口放医研所長の死去、山口公衆衛生局長の転出にともない、江藤秀雄障害研究部長、尾村偉久公衆衛生局長を安全審査専門委員に任命することを決定した。
 また、尾村環境衛生部長の転出により、聖城稔環境衛生部長の安全基準専門委員任命を決定した。

(4)昭和34年度原子力関係予算について
 34年度原子力関係予算見積方針を原案どおり決定し同方針にもとづく予算の見積額を了承した。

(5)国際原子力機関第2回総会に対する意見について
 「国際原子力機関第2回総会に対する意見」についてその説明を聴取し、内容について更に検討することとした。

第33回

〔日 時〕昭和33年9月3日(水)14.15〜16.50

〔議 題〕
(1)委員長代理について
(2)原子力委員会議事運営規則の一部改正について
(3)核燃料計画の進め方について
(4)日米協定中のプルトニウムの平和目的利用について
(5)国際原子力機関第2回総会に関する件

〔配布資料〕
(1)−1 原子力委員会議事運営規則(案)
   −2 原子力委員会議事運営規則の一部改正について(案)
(2)第1回核燃料専門部会議事録
(3)第1回金属材料専門部会議事録

審議決定および報告事項
(1)委員長代理について
 石川委員長代理の渡欧中の委員長代理として有沢委員に指名されたことが報告された。

(2)原子力委員会議事運営規則の一部改正について
 定例会議を毎週水曜日午後2時から開催するとの改正案を決定した。

(3)核燃料計画の進め方について
 原子力局において作成した案の説明を行い、内容については今後十分時間をかけて慎重に検討することとした。

(4)日米協定中のプルトニウムの平和目的利用について
 外務省を通じて得られた米側の意向について説明があり、これについての今後の取扱方法については外務省に便法のあるか否かを問い、今後慎重に検討することとした。

(5)国際原子力機関第2回総会に関する件
 外務省に対する回答文につき説明がありこれを了承した。