〔日時〕昭和33年4月4日（金）14時5分〜15時30分
〔議題〕
（１）放射線医学総合研究所の建設計画について
（２）核燃料物質の所有方式について
（３）日米原子力一般協定について
（４）原子力委員会設置法施行令の一部改正について
（５）重水専門部会について
（６）その他
〔配布資料〕
（１）核燃料物質の所有方式（案）
（２）原子力委員会設置法施行令の一部を改正する政令（案）
（３）重水専門部会について
（４）放射線医学総合研究所の建設計画図面
審議決定および報告事項
（１）放射線医学総合研究所の建設計画について
中村放医研管理部長から同研究所の第1期建設の進捗状況および第2、第3期建設工事計画についての慨況説明があり、了承された。
(2）核燃料物質の所有方式について
核燃料物質の所有方式については、委員・局打合せ決定の線にもとづいて関係方面と折衝を行った結果、大略の了解を得られたので、原案の字句修正を一部行って決定し、総理大臣あて報告することとなった。
(3）日米原子力一般協定について
核燃料の補償条項および免責条項については、所有方式とも関連した問題であるので、外務省側の出席を求めて協議し、燃料の国有および協定の早期交渉妥結方針を決定した。
（４）原子力委員会設置法施行令の一部改正について
専門部会の増設強化にともない人員を従来の50名から150名に増員させる必要があるので、この主旨により、関係者方面との増員交渉の状況を説明し、増員にともなう施行令の一部改正を了承した。
（５）重水専門部会について
第12回定例委員会におけの重水専門部会の設置についての各委員の意見をとりまとめて作成したものを提案し、これを了承した。
（６）その他
嵯峨根日本原子力研究所理事の副理事長昇格以来空席となっていた理事に、南極から帰国した西堀栄三郎氏をあてる件につき検討し、これを了承し、ただちに総理大臣あて推薦することとした。
〔日時〕昭和33年4月11日（金）14時〜17時45分
〔議題〕
（１）日米原子力一般協定について
（２）原子力委員会専門部会について
（３）昭和33年度原子力留学生について
（４）昭和33年度原子力開発利用基本計画について
〔配布資料〕
（１）昭和33年度原子力開発利用基本計画
（２）イ、核燃料専門部会
ロ、核燃料経済専門部会
ハ、核融合専門部会
（３）イ、昭和33年度原子力留学生合格者名
ロ、昭和33年度原子力留学生第2次選考基準
審議決定および報告事項
（１）日米原子力一般協定について
現在までの経過につき報告があり、米国政府からの申入れにつき審議し、これに対する解答を作成し了解した。
（２）専門部会について
核融合専門部会につき説明があり了承した。
（３）昭和33年度原子力留学生について
第2次選考基準について説明があり了承した。
（４）昭和33年度原子力開発利用基本計画について
資料について字句の訂正等の後これを参与会に報告することを了承した。
〔日時〕昭和33年4月18日（金）14時5分〜15時15分
〔議題〕
（１）昭和33年度原子力開発利用基本計画について
（２）核燃料物質の所有方式および対英協定交渉に関する閣議について
（３）原子炉安全基準専門部会の設置について
（４）核燃料および核燃料経済書門部会について
（５）東海大学教育用実験原子炉設置許可申請について
（６）西堀氏の原研理事就任について
〔配布資料〕
（１）昭和33年度原子力開発利用基本計画
（２）原子炉安全基準専門部会構成
（３）核燃料専門部会（案）
（４）核燃料経済専門部会（案）
（５）東海大学教育用実験原子炉設置許可申請の概要
審議決定および報告事項
（１）昭和33年度原子力開発利用基本計画について
かねて審議中の昭和33年度原子力開発利用基本計画を年式に決定した。
（２）核燃料物質の所有方式および対英協定交渉に関する閣議について
正力委員長から閣議内容の報告があった。
（３）原子炉安全基準専門部会の設置について
さきに設置を決定された原子炉安全基準専門部会のメンパーについて原案に対して各種意見が出され、決定は持ち越すことになった。
（４）核燃料および核燃料経済専門部会について
核燃料および核燃料経済専門部会のメンバーは配布資料（３）および（４）のとおり決定された。
（５）東海大学教育用実験原子炉設置許可申請について
東海大学から配付資料（５）のごとき原子炉設置許可申請が提出された旨報告があり、今後検討することとなった。
（６）西堀氏の原研理事就任について
西堀氏を原研理事に任命するよう正式に推薦することを決定した。
〔日時〕昭和33年4月25日（金）14時10分〜17時45分
〔議題〕
（１）日米原子力一般協定の閣議決定について
（２）昭和33年度核原料物質の探鉱計画について
（３）昭和33年度日本原子力研究所、原子燃料公社の事業計画について（報告）
（４）JRR−1の保安規定について（報告）
（５）JRR−2の設計および工事認可について（報告）
（６）原子力委員会専門部会担当委員担当課および担当者について
（７）その他
〔配布資料〕
（１）昭和33年度核原料物質探鉱計画（案）
（２）昭和33年度日本原子力研究所事業計画および予算総括表
（３）昭和33年度原子燃料公社事業計画、資金計画および予算添付書類
（４）JRR−1の保安規定
（５）原子炉施設（JRR−2）の設計および工事方法の認可申請について
（６）原子力委員会専門部会、担当委員、担当課、局担当者について（案）
（７）その他
審議決定および報告事項
（１）日米原子力一般協定の閣議決定について
正力委員長および佐々木局長から説明があり了承した。
（２）昭和33年度核原料物質の探鉱計画について
配付資料（１）について説明があり了承した。
（３）昭和33年度日本原子力研究所、原子燃料公社の事業計画について
配付質料（２）、（３）について説明があり了承した。
（４）JRR−1の保安規定について
配付資料（４）について説明がありこれの認可については一応了承し、保安規定の内容については今後検討するものとした。
（５）JRR−2の設計および工事認可について
配付資料（５）について説明があり了承した。
（６）原子力委員会専門部会、担当委員担当課および担当者について
配付資料（６）について説明があり、官庁関係以外の担当者の任命については規定を変更することを考慮することにして了承した。
（７）対米協定の最終要綱について
説明があり了承した。
（８）国際原子力機関の予算について
説明があり、回答文については準備時間の不足のため最後的回答は保留し、予算の膨脹の点についてのみ意見を送ることとして了承した。
（９）アジア地域における原子力会議開催について
説明があり了承した。
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