原子力委員会参与の改任

新たに湯川、井上両氏を任命


  原子力委員会設置法施行令(昭和31年1月24日公布政令第4号)にもとづき、昭和31年3月27日、各界から学識経験者15名が内閣総理大臣により原子力委員会参与に任命された。その後一部の参与の交替が行われ、同年9月22日補欠の参与が任命された。さらに、32年6月28日上記施行令の一部を改正する政令が公布され、これにより10名の参与が新たに任命された。
 以上のうち学識経験者のうちから任命された参与の任期は2年とされているので、昭和31年3月27日付で任命された参与(補欠の参与の任期は、前任者の残任期間とされているので合計15人分)の任期が昭和33年3月26日をもって満了となるため、原子力委員会はかねて辞意を表明していた児玉信次郎氏とさきに原子力委員会委員に任命された菊池氏との2人をのぞいて他は再任することを決定し、京都大学教授湯川秀樹(前原子力委員会委員)、元工業技術院長井上春成の両氏を参与に任命することとした。ただし、参与は内閣総理大臣により任命されることとなっているので、原子力委員会としては推薦という形になる。
 新参与の任命は別項のように4月13日発令されたが、これによる現在の原子力委員会参与名簿を次にかかげる。