原子力委員会においては、かねて原子炉の安全性について検討を行うため原子炉安全専門部会を設けて審議を行ってきたが、新年度を期して、これを改組し、原子炉の安全基準の制定のための原子炉安全基準専門部会と、今後設置される具体的な原子炉の安全性について審議を行う原子炉安全審査専門部会の二つに分離し、それぞれ学識経験者を集めて審議に万全を期することとした。
原子炉安全審査専門部会については、本日その部会員の候補者を別紙のとおり選考したが、この部会においては原子炉設置場所における気象、地象、水理その他地域約諸条件ならびに原子炉の構造およびその他の施設全般について綿密な検討を行い、安全性の見地から原子炉設置の適否を審査して、原子力委員会の意見決定に資する権威ある資料を得ようとするものである。 原子炉安全審査専門部会の設置について 1.構成 専門委員別紙のとおり 2.審議事項 設置を予定される原子炉の安全性について科学技術的検討(原子炉設置の許可にあたり原子力委員会の諮問にこたえ科学技術的見地からの意見書を作成するものとする。) 3.当面の審議事項 コールダーホール改良型原子炉については許可申請は提出されていないが、検討内容も多いので、原子力発電会社から資料の提出を求め同炉の安全性について予備的審議を開始することとする。
なお改組または新設により新しく編成される他の原子力委員会専門部会については次号で紹介する予定である。 |