原子力委員会

第2回ジュネーブ会議提出論文および展示会について


 第2回原子力平和利用国際会議(いわゆるジュネーブ会議)がきたる9月1日から開催され、わが国からもこれに参加することはすでに紹介した。(本誌Vol2,No.10、63ページおよび同No.12、8ページ参照)同会議に提出を希望して論文選考委員会に寄せられた論文は合計173篇に及び、選考委員会では数回にわたり審議の結果、別記54篇を会議に提出するに適したものとして内定した。選考にあたっては、なるべく独創性のあるもの、わが国における研究を総括的に紹介するもの、未発表のものであることなどが審議の重点として考慮された。したがって、同一種類の論文については二、三の論文をとりまとめて1篇としたものもある。
 また、ジュネーブ会議においては各国の論文の発表と同時に、論文に関連した製品、写頁などの展示も行われることになっている。この展示会は、会議が行われるジュネーブのパレ・デ・ナシオン構内で開催され、出品物の内容も専門家を対象とした技術的展示物に限られている。わが国としても小規模ながらこれに参加することとし、展示面積として30平方メートルを予約している。わが国からの出品物として目下考えられているものは次のものである。
 東海村開発写真、人形峠地質図、漂砂による調査関係資料等、産業用ペリスコープ、黒鉛、アイソトープによる稲作実験、マグネシウム、カルシウム、ジルコニウム

ジュネーブ会議提出論文一覧表