人形峠地域の鉱業権問題について


 人形峠地域のウラン鉱床は、現在までの調査により、峠地区から東方へ、夜次、赤和瀬および恩原地区と約7〜8kmにわたって鉱床の存在が判明してきた。当地域における鉱業権は、峠地区については東善作および遠藤光徳氏に、夜次地区については鳥取県に、赤和瀬地区については東善作および遠藤光彼氏ならびにウラン鉱業(株)に対して、それぞれ本年夏ごろから秋にかけて試掘権が許可されたので、原子燃料公社においてはただちに各鉱区の鉱業権者と折衝を開始し、現在までに恩原地区を除き探鉱開発に関する契約の締結を終了した。その内容は、原子燃料公社が共同鉱業権に加入してその代表者となり、既存鉱業権者の協力のもとに積極的な探鉱開発を行おうとするものである。

 なお、恩原地区については最近野々村安氏に試掘権が許可されたので、上記と同内容の探鉱開発に関する契約を締結するため目下交渉中である。