昭和32年10月31日付外務省国際協力局長から原子力局長あて「ユーゴ外務省日本課長から在ユーゴ日本公使館への連絡によれば、ユーゴ原子力委員会副委員長Prof Dr.Paule Savic(サビッチ博士)およびBoris Kidric原子力研究所の Scientific assistant Dr. Eng. Dragoslav Popovic(ポポビッチ博士)が約1週間ないし10日間にわたり日本の原子力事情研究におもむくから正力原子力委員長、原子力研究所訪問およびその他関係者との会談などよろしく便宜とりはからわれたい」との要旨の要絡があった。 また、同様の連絡が11月26日在日ユーゴ大使館から外務省を通じてあり、加えて、両氏は11月訪日来日する皆の連絡および両氏在日中のスケジュール作成の依頼を受けた。 よって11月28日、在日ユーゴ大使館一等書記官ショーイッチ氏と日程について打合せを行ったが、同書記官の語るところによれば両氏来日の目的は、日本の基礎物理の研究、原子力の研究状況の視察と、情報の交換、人員交流などについて話し合うことにあるとのことであった。 両氏はカナダ訪問の後来日するもので、11月29日から約2週間の滞在の予定で、以後印度に寄って帰国することになっている。 両氏は次のとおりである。(確定分12月11日まで)
11月29日(金)12.15 羽田着(PAA機) |