放射線医学総合研究所は、本誌7月号37ページに紹介したとおり、昭和32年7月1日に発足し、同日科学技術庁構内の仮庁舎において開所式を挙行した。 爾来、樋口所長を中心として、関係各機関と緊密に連絡しつつ業務を推進し、人員充足などに努めてきているが、8月末現在の陣容は次のとおりである。
その他の研究室長などの人事についても、なるべく早く完全充足を図り、所期の事業目的を達成すべく努力中である。 研究者は、既報のとおり当分併任の形で、たとえば伊藤部長は通商産業省(工業技術院電気試験所)、伊沢室長は厚生省(国立予防衛生研究所)、江藤部長は文部省(東京大学)に在籍のまま、週数回打合せを行いながら研究を進めている。 予算については、別項昭和33年度原子力予算として委員会決定を見たとおりであって、これによって当初の計画に従い人員の整備、機械設備の充実、施設の建設等を図り、所定の研究の促進が期待されている。 |