原子力年報の発行

 原子力委員会は、去る5月30日開催された第20回定例会議において、わが国原子力開発の経緯と展望を明らかにしてひろく各方面に紹介するため「原子力年報」を発行することを決定、藤岡原子力委員会委員を編集責任者として、科学技術庁原子力局の協力のもとに作業を進めることとした。その構想は、わが国初の原子力予算が計上された昭和29年から昭和31年にいたる3年間にわたるわが国原子力の歩みの報告を中心としたものである。
 この案にもとづいて、藤岡委員を委員長とし、原子力局次長、調査官、各課長からなる編集委員会を設け、種々検討を加えた結果、7月11日開催の第27回原子力委員会定例会議においてその中間報告が行われたが、これによると9月発行を目標に、昭和29〜31年の3年度にわたるわが国原子力の歩みを原子力委員会の立場から報告することを中心としている。
 なお、同日の委員会の承認を得て、全体を3部12章に分け、作成分担を定め、ただちに作成に着手した。また、明年度からは毎年1回定期的に発行されることとなった。
 本年報作成に関する庶務は、原子力局原子力調査課において担当することとなった。