原子力局

ウォーターボイラー型原子炉用濃縮ウランの東海村到着

 第一次細目協定にもとづいて賃貸されるウォーターボイラー型原子炉用の濃縮ウランは、六弗化ウランの形でアルゴンヌ研究所からマリンクロット・ケミカル社ヘマタイト工場に持ち込まれ、硫酸ウラニルの形に加工中であったが、このほど加工を完了したので、同原子炉用フィッション・チェンバー(この中にも濃縮ウランを微量使用している)とともに、5月24日サンフランシスコにおいて、AECから日本側に引き渡された。燃料はただちに日航機により空輸され、5月27日早朝羽田着、翌28日東海村に運び込まれた。なお同ウランの炉内装入は6月中に行われる予定である。
 なおこのウランは次のようなものである。

 形状  硫酸ウラニル粉末状結晶

     (UO2SO4・3H2O)

U−235の量 1,980グラム

濃縮度    19.91%