宇田国務大臣の欧米諸国原子力事情視察について

 宇田国務大臣(原子力委員長)は欧米諸国における原子力事情を視察するため、佐々木原子力局長および東国務大臣秘書官とともに6月4日午前10時羽田発北極まわりSAS機で1ヵ月余にわたる出張の途についた。なお松井外務省国際協力局第3課長も大臣と行をともにした。
 大臣一行の予定日程の概略は以下にかかげるとおりである。

 6月 4日  羽田
    5日  オスロ (シェラー研究所)
    7日  ストックホルム(スェーデン原子力委員会)
    8日  パリ (サクレ原子力研究センター、原子力庁)
   12日  ボン (ドイツ原子力省)
   13日  ロンドン(英国原子力公社)
   16日  シースケール(コールダホール発電所、ウィンズケール化学処理工場)
   18日  スプリングフィールド(スプリングフィールド燃料工場)、
       オクスフォード(ハーウェル研究所)
   19日  ロンドン(原子炉メーカー工場、中央電力公社)
   23日  ニューヨーク
   24日  ワシントン(AEC)
   26日  オークリッジ(オークッジ国立研究所)
   27日  ニューヨーク(米国原子力産業会議)
   29日  ピッツバーグ(シッピングポート発電所)
 7月 1日  オタワ(カナダ原子力委員会)
    3日  (チョークリバー国立研究所)
    4日  シカゴ(アルゴンヌ国立研究所)
    6日  デトロイト(デトロイトエジソン社)
    7日  サンフランシスコ(ジェネラルエレクトリック研究所)
   11日  羽田

 一行と前後して、科学技術政務次官秋田大助、衆議院議員菅野和太郎、同 赤沢正道、同 小坂善太郎、科学技術庁参与福井勇、科学技術庁調査員松方幸輔の諸氏も、海外原子力事情視察のためそれぞれ出発、一部は大臣一行とも行をともにする。