原子力局


昭和32年度原子力留学生派遣について


 昭和32年度原子力留学生については、本誌2月号(vol.2.No.2)に記載した留学生派遣方針にもとづき、原子力予算により派遣される国家公務員、日本原子力研究所および原子燃料公社の職員、その他国家予算によらない一般民間会社等の職員のうち外国政府機関に留学するものについて、それぞれ各省庁、日本原子力研究所、原子燃料公社および日本原子力産業会議から2月15日を締切りとして、候補者の推薦を求めた。

 これら被推薦者のうちから留学生を選考するにあたっては、科学技術庁科学審議官(5名)、原子力局長、局次長、原子力局科学調査官(2名)、政策、管理およびアイソトープ各課長からなる留学生選考委員会を設け、まず書類選考により第1次合格者を決定、ひきつづいてこれら第1次合格者に対し3月25、26、27および28日に技術を主とした面接試験および語学試験(外務省語学審査委員会が行う試験)を実施した。

 選考委員会においてはこれらの面接試験と語学試験の成績等にもとづいて留学生候補者を決定し、順次外国の受入れ機関等と折衝して、その結果にもとづき留学生の派遣を最終的に決定する。すなわち受入れ承認の回答を得たものに対し、原子力委員会の審議を経て決定、発表されることとなっている。