原子力発電調査団の英国派遣日程

 前号において述べたような経緯にもとづき、原子力発電調査団の英国派遣計画はその後種々の会合をかさね、着々と準備が進められているが、その日程が次のように決定した。

訪英調査団日程

10月15日(月) 羽田発
   17日(水) パリ着
   18日(木)〜20日(土) マルクール見学
   21日(日) パリ発エッセン着
   22日(月) R.W.E電力会社発電所視察
   23日(火) エッセン発ロンドン着
   24日(水) 日本大使館訪問r
   25日(木)〜27日(土) 設計図等資料の検討
   29日(月) 原子力公社と打合せ
   30日(火)〜31日(水) コールダー・ホール見学

11月1日(木)〜2日(金) 原子力公社実験所見学
   5日(月)〜6日(火) ハウエル見学
   7日(水)〜10日(土) 原子炉関係メーカー工場見学、大山教授:シュラー・ストックホルム見学
   12日(月)〜17日(土) 原子力公社と打合せ
   19日(月)〜21日(水) 資料検討ならびに意見調整
   22日(木) ロンドン発
   24日(土) 東京着

 なお、石川団長は国連原子力機関設立総会に出席のため、一行に党立ち9月15日東京発アメリカに向い、10月17日イギリスにおけるコールダー・ホール発電所開所式式典に参列の後一行に合流し、また帰途カナダ、アメリカ経由、カナダ原子力公社、チョークリバー原子力研究所、ウラン製錬工場およびアメリカAEC・ブルックヘヴン原子力研究所、ジェネラル・エレクトリック会社、オークリッジ国立研究所、ロス・アラモス原子力研究所等を訪問視察の後12月22日帰国の予定である。

 また調査団団員名として前号記載の石川団長以下9名に稲生光吉氏(三菱日本重工、三菱原子動力委員会蚕員長)が加わり、合計10名となる予定である。

 8月30日開催の原子力委員会は本調査団に関する件として次の事項を決定した。

訪英調査団に関する件

原子力委員会
31.8.30

 今般の訪英調査団は

1.英国における原子力発電の事情を調査し、特に瓦斯冷却天然ウラン黒鉛型動力炉をわが国へ輸入すべきや否やにつき技術上、経済上の調査を行うものとする。

2.上記炉をわが国に輸入することとした場合の英国側の諸条件についても調査するものとする。