前号記載以後調査船俊鶻丸関係の予算が第１表のように決定した。

　同船は諸準備をととのえ、５月26日午後１時竹芝桟橋から出航した。これより先、同日12時半から壮行式が挙行され、正力国務相、石川、藤岡両原子力委員会委員、有田、斉藤両代議士以下関係者多数参列した。農林、厚生、運輸、文部各大臣の祝辞、正力国務相、藤岡委員、有田代議士の挨拶等があり、石川委員の発声により万才を三唱して式を閉じた。

　その後俊鶴丸からの調査報告は逐次入電しているが、これが技術的検討および本調査に対し米国からのサンプル交換の申出等を審議するため技術顧問団の会合が数回開催されている。

　なお、俊鶴丸は6,000マイルに及ぶ航海を終えて、予定どおり６月30日無事帰港した。