国連科学委員会への派遣代表を決定

 昨秋の第10回国連総会で、人体および環境に対する放射線の影響に関する国際的調査研究の必要性が論議され、アメリカおよびインドの提案にもとづいてそのための科学委員会が置かれることになった。わが国はまだ国連に正式加盟はしていないが、昨年12月23日付書簡をもって、国連事務総長より正式に日本から代表を出席せしめられたいむね申越しがあった。原子力委員会に対しては1月4日の第1回委員会において、外務省国際協力局長から事情の説明があり外務省としてはかねてこのことが予想されていたのですでに昨年11月16日準備協議会を設けており、この機関で代表を推せんしたいとの意見が述べられた。

 委員会は外務省の申入れを了承し、1月13日の第5回定例委員会において、代表に日赤中央病院長都築文男博士を、代表代理に東大教授中泉正徳博士を任命することを承認した。両博士は3月6日、ニューヨークに出発された。