第2章 国内外の原子力開発利用の状況
3.情報公開と国民の理解増進

 原子力に対する情報の公開は,信頼性・透明性の確保の観点や国民の原子力に対する理解を促進する観点から,積極的に推進していくことが重要です。また,国民の理解を深めるために,様々な体験型,参加型の活動を展開しています。
 昨年の原子力白書にもあるように,多くの人が原子力の必要性を感じているが,安全性に対する不安,心配も残っている。1994年6月に策定された原子力開発利用長期計画では,このような世論の状況をも踏まえて原子力開発利用を円滑に進めていくためには,「国民とともにある原子力」との認識の下,まず国,原子力事業者に対する国民の信頼感,安心感を得ることが重要であるとしている。具体的には,国民参加型の行政運営,情報公開,情報の提供への一層の配慮と方策の充実,さらには青少年に対する正確な知識の普及が重要である。


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