第2章 国内外の原子力開発利用の現状
6.核燃料リサイクルの技術開発

(5)先進的核燃料リサイクル

 原子力の開発利用に当たっては,安全性,経済性等の一層の向上のみならず,環境への負荷の低減,核不拡散への配慮など,将来の社会の多様なニーズに対応できる技術の可能性を追求し,技術の選択の幅を広げていくことが重要である。このため,原子力長期計画において,我が国が実用化を目指している現行のリサイクルシステムの他に,高速増殖炉を技術ベースとした新たなリサイクルシステムとして,窒化物燃料,金属燃料等の新型燃料によるリサイクルやアクチニドのリサイクルを行う先進的な核燃料リサイクル技術についての長期的な研究開発に取り組むこととしており,現在,核燃料リサイクル計画専門部会においてその具体的な展開について検討を行っている。


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