1994年12月に四国電力(株)伊方発電所3号炉(出力89万キロワット),1995年7月に東北電力(株)女川原子力発電所2号炉(出力82万5,000キロワット)がそれぞれ新たに運転を開始したことにより,1995年9月末現在,運転中の商業用発電炉は49基,発電設備容量は4,119万1,000キロワット,新型転換炉原型炉「ふげん」を含めると50基,4,135万6,000キロワットとなっている。これは,米国,フランスに次ぐ世界第3位の設備容量である。
建設中の商業用発電炉は,上記の2基が運転を開始したことにより,3基,389万2,000キロワット,高速増殖原型炉「もんじゅ」を含めると,4基,417万2,000キロワットとなった。また,建設準備中のものは,合計2基,165万キロワットである。
以上の運転中,建設中及び建設準備中のものを含めた合計は,商業用発電炉で54基,4,673万3,000キロワット,研究開発段階発電炉を含めると,56基,4,717万8,000キロワットである。
原子力発電は,1994年度末現在,総発電設備容量(電気事業用)の20.4％,1994年度推定実績で,総発電電力量(電気事業用)の31.3％を占め,主力電源として着実に定着してきている。
また,1994年度の設備利用率は,76.6％で,1983年度に70％を超えて以来,12年間続いて70％台の高い水準で推移してきている。設備利用率が1993年度に比べ増加した主な原因は,定期検査及びトラブルによる停止期間の割合が減少したことである。
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