第8章 国際協力活動

(参考)第3回アジア地域原子力協力国際会議の結果について

1.開催日時
 1992年3月3日(火)~5日(木)
2.開催場所
 日本海運倶楽部国際会議場(東京・平河町)(3月3日)ホテル・グランドパレス(東京・飯田橋)(3月4日,5日)
3.実施体制
(1)主催 : 原子力委員会
(2)後援 : 科学技術庁,外務省,厚生省,農林水産省,通商産業省
(3)協賛 : 日本原子力研究所,動力炉・核燃料開発事業団,国際協力事業団,(社)日本原子力産業会議
4.趣旨
 近隣アジア諸国の原子力関係者が一堂に会し,各国の原子力開発利用の現状等について相互に情報交換を行なうとともに,地域協力のあり方について意見交換を行なう。
5.参加国
 オーストラリア,中国,インドネシア,韓国,マレイシア,フィリピン,タイ,日本
6.本会議において合意された事項
(1)1992年度より地域協力活動として,以下の活動を開始する。
① 研究炉利用
「中性子ビーム実験」,「RI生産」,「放射化分析」の3テーマについてインドネシアにおいてワークショップを開催し,インドネシアの研究炉MPR-30の活用により共同研究テーマ,今後の進め方等について検討を行なう。
② 放射線の医学利用
各国代表者からなる地域協力グループを設置し,平成3年度にシドニーで開催された「放射線の医学利用に関する科学フオーラム」において提案されたテーマのプライオリティーづけ,今後の進め方について検討を行なう。また,科学フォーラムで提案された核医学分野以外にRI製造,放射線治療も対象とする。
③ 放射線の農業利用
放射線による昆虫不妊化技術(SIT)の具体的な研究開発の計画策定のためのフイージビリテイー・スタデイを行なう,各国代表者からなるフイージビリテイー・スタデイ委員会を設置し,同委員会を日本で開催する。
④ パブリック・アクセプタンス
各国の広報担当者を対象とし,広報活動についての情報交換を行なう「2広報担当者管理者セミナー」を韓国のソウルにおいて開催する。
また各国のPAに関する連絡窓口機関の担当者による各国の広報活動の現状分析,意見交換・情報交換の促進等を目的とする「コンタクトパーソン会合」東京において開催する。
(2)次回会議は1992年中に開催することとし,その場所および議題については,参加国間で協議し,決定すること。


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