第2章 核燃料サイクル
(参考)諸外国の動向

(3)高速炉燃料再処理

 高速炉燃料再処理の開発については,おおむね高速炉の開発と並行して進められているが,フランス,英国ではパイロット規模の施設が,ドイツ,日本では実験室規模の施設が既に運転中である。

①フランス
 ラ・アーグのATlプラントが1969年から1979年まで運転された。マルクールでは,APM(TOP)(10~20kg/日)が1974年から1983年まで運転され,その後APM(TOR)(50kg/日〔5トン/年〕)への改造・増設が行われ,1988年1月から運転が開始された。その後の施設としてMAR600(50~60トン/年)と呼ばれる新施設が計画されている。

②英国
 ドーンレイにおいて既に30kg/日(7トン/年)のPFRプラントが1980年より運転中で,60~80トン/年の実証再処理施設EDRPが計画中である。

③ドイツ
 カールスルーエにおいて,1kg/日の実験施設MILHが1971年より運転中である。


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