第2章 核燃料サイクル
5.プルトニウム利用

(3)高速増殖炉燃料再処理技術開発

 我が国における高速炉燃料の再処理技術開発は,動力炉・核燃料開発事業団において実施されてきている。現在,ウランまたは放射性同位元素を用いた再処理工程・機器の実規模モックアップによる開発試験とともに,高レベル放射性物質研究施設(CPF)において,高速実験炉「常陽」及び海外炉の照射済燃料を用いた実験室規模の再処理の試験が行われている。ここで回収されたプルトニウムが,1984年9月,「常陽」で初めてリサイクル利用された。また,工学規模でのホット試験によりプロセスエンジニアリングの確立を図るため,リサイクル機器試験施設(RETF)の詳細設計が進められている。
 また,前処理工程技術,遠隔技術等の技術開発に関する米国との共同研究が行われている。


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