第4章 新型動力炉の開発
1.高速増殖炉

(2)原型炉の建設

 原型炉「もんじゅ」は,その設計・建設・運転の経験を通じて,発電プラントとしての高速増殖炉の性能,信頼性を技術的に確認するとともに,経済性についても検討・評価を行うためのデータを得ることを目的としている。
 同炉は,1983年5月に内閣総理大臣から原子炉設置許可を得,さらに1985年8月には第1回設計及び工事の方法の認可及び同年9月には第1,2回工事計画の認可を得て,1985年10月本格工事に着手した。
1990年6月末現在の建設工事進捗率は約85%に達し,1991年機器据付完了,1992年臨界を目途に順調に建設が進められている。


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