第3章 安全の確保及び環境保全
2.原子力の安全研究

(3)放射性廃棄物処分の安全研究

 放射性廃棄物をその性状,放射能レベル等に応じて安全に処分するため,処分に係る安全規制に必要な資料の蓄積等に資する研究を長期的視点に立って計画的かつ総合的に推進することは極めて重要な課題となっている。このような観点に立って放射性廃棄物処分の安全研究について,低レベル放射性廃棄物及び高レベル放射性廃棄物等の処分に係る安全研究が推進されている。
 低レベル放射性廃棄物の処分に係る安全研究については,1983年7月に,原子力安全委員会放射性廃棄物安全規制専門部会が,低レベル放射性廃棄物安全研究年次計画を取りまとめ,1989年3月に,同研究の成果を踏まえて,同年次計画の見直しを行った。
 また,高レベル放射性廃棄物等の処分に係る安全研究については,1990年9月に同部会が,高レベル放射性廃棄物等安全研究年次計画(平成3年度〜平成7年度)を取りまとめた。
 放射性廃棄物の処分に係る安全研究は,これらの計画に沿って,日本原子力研究所,動力炉・核燃料開発事業団等各研究機関により,有機的連携を保ちつつ,計画的かつ総合的に進められることになっている。


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