第2章 核燃料サイクル
1.ウラン資源

(2)ウラン資源の調査探鉱

 海外における我が国のウラン資源の調査探鉱活動は,動力炉・核燃料開発事業団及び民間企業によって進められている。動力炉・核燃料開発事業団は,1989年度にはカナダ,オーストラリア,アフリカ諸国,中国等において単独または海外機関との共同による調査・探鉱を実施しておリカナダ,オーストラリア及びジンバブエにおいては有望な成果が得られつつある。
 このうち,カナダのドーンレイク地区ミッドウェスト鉱床では,民間への引継ぎに向け,予備的経済性評価を実施している。
 また,我が国の民間会社もニジェール,カナダ及びオーストラリアにおいて調査・探鉱を実施している。海外ウラン資源開発(株)(OURD)が参加しているニジェールのアクータ鉱業では,1978年から生産を行う一方,探鉱活動を実施中である。また,1982年より出光興産(株)が参加して調査探鉱を行っているカナダのシガーレイク地区では高品位の鉱床が発見されている。さらに,出光興産(株)は,西オーストラリアパターソン地区において調査を実施中である。


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