昨年6月に策定された原子力開発利用長期計画において,創造的科学技術の育成が基本目標の一つに掲げられ,この中で基礎研究の充実,先導的プロジェクト等の効率的推進とともに,基盤技術開発の重点的推進を図ることとしている。また,昨年9月に原子力委員会に設置された基盤技術推進専門部会の報告書は,原子力開発利用長期計画を受け,21世紀の原子力技術体系を構築する基盤技術について効率的に技術開発を図ることとしている。これを受け原子力用材料技術,原子力用人工知能技術,原子力用レーザー技術,放射線リスク評価・低減化技術の4領域について,昭和63年度から日本原子力研究所,動力炉・核燃料開発事業団,理化学研究所,国立試験研究機関等18研究機関において技術開発が開始されている。
　以下に各領域の研究内容について示す。

---

目次へ

第７章　第２節（１）へ