また,国際的にみても,我が国は米国,フランス,ソ連に次ぐ世界第4位の原子力発電規模を有している。建設中の商業用原子力発電設備は,昭和62年6月に東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所3号機(電気出力110万キロワット),及び同原子力発電所4号機(電気出力110万キロワット),昭和63年10月に中部電力(株)浜岡原子力発電所4号機(電気出力113万7千キロワット),11月に北陸電力(株)能登原子力発電所(電気出力54万キロワット)の工事計画が認可されたことにより,合計14基,電気出力1,366万5千キロワットとなった。
また,建設準備中のものは,合計4基,電気出力436万2千キロワットである。このうち,昭和62年4月に東北電力(株)女川原子力発電所2号機(電気出力82万5千キロワット),昭和63年5月に東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所6号機(電気出力135万6千キロワット)及び同原子力発電所7号機(電気出力135万6千キロワット)の原子炉設置許可の申請が新たに行われた。
これら運転中,建設中及び建設準備中のものは昭和63年11月末現在,合計53基,電気出力4,590万8千キロワットである。
なお,研究開発段階の原子力発電設備については,動力炉・核燃料開発事業団の新型転換炉原型炉「ふげん」(電気出力16万5千キロワット)が昭和54年3月以来運転中であり,また,同事業団の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(電気出力28万キロワット)が昭和60年9月に工事計画が認可され,現在,建設中である。さらに,電源開発(株)によって新型転換炉実証炉「大間原子力発電所」(電気出力60万6千キロワット)が昭和73年の運転開始を目途に検討が進められている。
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