第1章 原子力に期待される役割とその展開
3.我が国における原子力政策

(4)国際社会への貢献

 我が国は,「進んで国際協力に資する」との原子力基本法の基本方針に基づき,原子力平和利用推進国としての国際的責務を果たしつつ,欧米の主要先進国とともに原子力開発利用推進の牽引車として国際社会に貢献していかねばならない。
 このため,以下に掲げる3点を国際対応の基本目標として,可能な限り主体的・能動的に推進する。
① 長期的視点に立って創造型研究開発を推進し,新しい技術や知識を生み出して,それを世界の原子力平和利用のために提供していくこと等により,世界共通の利益を追及する。
② 世界の核不拡散体制の健全な維持・強化,安全確保の体制,技術の一層の改善等,世界共通の課題について,積極的な協力を進める。
③ 各国が共通して推進している大型の研究開発プロジェクトにおいて国際協力の可能性を追及し,研究開発資源の国際的な効率的活用を進める。


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