第4章 新型動力炉の開発及びプルトニウム利用
3.軽水炉によるプルトニウム利用

 軽水炉によるプルトニウム利用(プルサーマル)は,電気事業者を中心に進められてきており,原子力発電所におけるプルトニウム-ウラン混合酸化物(MOX)燃料の小数体実証計画として日本原子力発電(株)敦賀1号機(沸騰水型軽水炉:BWR)に昭和61年7月MOX燃料体2体を装荷した他,関西電力(株)美浜1号機(加圧水型軽水炉:PWR)にMOX燃料体4体を地元の理解を得た上で装荷することとしている。さらに引き続いて実用規模実証計画(最終装荷規模1/4炉心程度)及び本格利用(最終装荷規模1/3炉心程度)の計画も予定されている。なお,こうした今後のプルサーマル計画については,昭和61年6月総合エネルギー調査会原子力部会において,報告書がまとめられた。


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