第4章 新型動力炉の開発及びプルトニウム利用
2.新型転換炉

(1)原型炉の運転状況

 原型炉「ふげん」は,昭和54年3月から本格運転を開始し,おおむね順調に運転されている。運転状況を表に示す。
 「ふげん」は第4回定期検査完了(昭和59年7月)後,第5回定期検査開始(昭和60年7月)までの間,初めての12カ月運転を達成した。また「ふげん」の運転を通じプラントシステム,機器及び混合酸化物燃料等の性能と信頼性の実証及び運転実績の評価を行い,さらにこれら成果を実証炉開発に反映してきている。今後は,新型転換炉技術の一層の高度化を図りつつ,実証炉設計を裏付けるための照射試験等を進めていく計画である。


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