第3章 安全の確保,安全の実証及び環境保全
3.原子力の安全研究

(3)放射性廃棄物処分の安全研究

 放射性廃棄物の処分計画の具体化に対応して,処分に係る安全規制に必要な安全基準・指針,安全評価手法等の整備に必要な研究を推進することは極めて重要な課題となっている。放射性廃棄物処分の安全研究には低レベル放射性廃棄物並びに高レベル放射性廃棄物及びTRU廃棄物の処分に係る安全研究がある。
 低レベル放射性廃棄物の処分に係る安全研究については,昭和58年7月に,原子力安全委員会は,低レベル放射性廃棄物安全技術研究年次計画を取りまとめ,昭和60年8月に同委員会は,研究の成果及び陸地処分方策の具体化を踏まえて,同年次計画の第2回見直しを行い新たに低レベル放射性廃棄物安全研究年次計画(昭和59年度〜63年度)を取りまとめた。
 また,高レベル放射性廃棄物及びTRU廃棄物の処分に係る安全研究については,昭和60年8月に同委員会は,開発研究との整合性を留意しつつ長期的な展望の下に今後5ヵ年間の計画を高レベル放射性廃棄物等安全研究年次計画(昭和61年度〜65年度)として取りまとめた。
 放射性廃棄物の処分に係る安全研究は,これらの計画に沿って,日本原子力研究所,動力炉・核燃料開発事業団等各研究機関により,有機的連携を保ちつつ,計画的かつ総合的に進められることとなっている。


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