第2章 核燃料サイクル
3.核燃料再転換・成型加工

(1)軽水炉用核燃料再転換・成型加工

 軽水炉用の核燃料として使用できる形にするためには,濃縮されたウラン(U F)を粉末(UO)にする「再転換」と,これをペレット状に加工し,被覆管の中に収納して燃料集合体とする「成型」の工程を経る。
 「再転換」加工のうち,加圧水型軽水炉(PWR)燃料用のウランについては,全て国内で行われている。また,沸騰水型軽水炉(BWR)燃料用のものについては,一部を海外に委託しているが,将来は全てを国内で行うべく,逐次,能力の増強を計画している。
 「成型」加工では,PWR用,BWR用ともに全量が国内で加工されているが,燃料需要の増大が見込まれるため,増強計画が進められている。なお,「成型」加工用材料のジルカロイ被覆管の製造については,ほぼ国産化が達成されている。


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