第1章 原子力発電
5.原子炉の廃止措置

(フランス)

 フランスでは,昭和60年において新たに3基,昭和61年において2基,計約633万キロワットが運転を開始したことによって,昭和61年6月末現在,44基,約4,079万キロワットの原子力発電所が稼動しており,世界第2位の原子力発電規模を有している。また,昭和60年の実績では,原子力による発電電力量は2,131億キロワット時で総発電電力量の約65%を占めており,原子力発電は電力供給の中心となっている。
 また,フランスは次世代の原子炉として,高速増殖炉(FBR)の研究開発分野でも世界をリードしている。FBR原型炉フェニックス(25万キロワット)が1973年に運転を開始しているが,さらに建設中のスーパーフェニックス(124万キロワット)も昭和61年1月送電を開始し,昭和61年内にも営業運転を開始する予定である。


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