第9章 核不拡散
2.核不拡散に関する国際的協議

(2)ルクセンブルグ会合

 我が国を含む主要な西側原子力供給国13ヶ国が昭和59年7月ルクセンブルグに会し,現行の核不拡散体制の評価とその改善のための方途について意見交換を行った。
 参加国は,核不拡散条約(NPT)等の条約の役割,IAEAが実施している保障措置の信頼性醸成機能,各国の原子力資材の輸出政策及びIAEAの果たす役割といった問題について討議を行った。
 参加国は,本会合において核不拡散という共通の目標を追求する旨の決意を確認し,今後,他の関係国とも話し合いを継続していく意向を明らかにした。本会合では当初から特別な結果や決定は予定されていなかったが,参加国間で有益な意見交換が行われた。


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