第5章 核融合,原子力船及び多目的高温ガス炉の研究開発

3.多目的高温ガス炉

 エネルギーを大量かつ安定的に供給することが可能な原子力を我が国のエネルギー消費全体の約70%を占める非電 力分野においても有効に利用していくことは,エネルギーの安定供給の確保等を図る上で極めて重要であり,1000°C 程度の高温ガスが得られ,幅広い用途が期待される多目的高温ガス炉の研究開発を積極的に推進する必要がある。
 原子力開発利用長期計画においては,原子炉出口温度950°C程度を目標とする実験炉を1990年頃の運転開始を目途に建設することとされており,昭和55年度から詳細設計を行う等日本原子力研究所において研究開発を進めている。


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