第3章 安全の確保,安全の実証及び環境保全
4.環境放射能調査

(3)核爆発実験に伴う放射性降下物の放射能調査

 核爆発実験に伴う放射性降下物の放射能調査及び放射能対策に関する研究は,放射能対策本部の方針等に基づき,科学技術庁を中心として,関係各省庁,32都道府県等の協力のもとに実施されている。
 核爆発実験に伴う放射性降下物の放射能調査については,平常時における定期的な調査及び核爆発実験時における調査が実施されている。
 また,放射能対策に関する研究は,放射線医学総合研究所をはじめ,国立試験研究機関等において,環境,食品,人体における放射性核種の挙動,汚染対策について行われている。
 なお,昭和59年4月の宮城県沖東方洋上におけるキノコ型雲の発生に関しては,放射性降下物による環境放射能の監視体制が有効に機能し,放射能に係るものは認められないことを迅速に確認した。


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