第1章 原子力発電
4.軽水炉技術の向上

(2)軽水炉の技術高度化

 今後,長期にわたって原子力発電の中核をになう軽水炉については,現状に甘んじることなく,時代のニーズに応じた技術高度化の成果を取り入れることをねらいとして,総合エネルギー調査会原子力部会軽水炉技術高度化小委員会において軽水炉技術の高度化について検討が行われ,昭和59年8月に中間報告がまとめられ,より高度の信頼性及び経済性の追求(時間稼働率80〜85%),プラントの長寿命化,保修性の向上及び被ばくの低減(総被ばく線量の1/3を低減)等が指摘された。さらに,最新の技術的成果を可能な限り取り入れ,将来の我が国のニーズを踏まえた次世代型軽水炉の検討が進められている。


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