また,国際的にみても,我が国は米国,フランス,ソ連に次ぐ世界第4位の原子力発電規模を有している。
建設中の商業用原子力発電設備は,新たに昭和59年8月に北海道電力(株)泊発電所1号機及び2号機(電気出力は各々57万9千キロワット),昭和60年3月九州電力(株)玄海原子力発電所3号機及び4号機(電気出力は各々118万キロワット)の工事計画が認可されたことにより,合計11基,総電気出力1,078万8千キロワットとなった。
また,建設準備中のものは,合計6基,総電気出力627万5千キロワットである。このうち昭和59年5月に四国電力(株)伊方発電所3号機(電気出力89万キロワット),昭和60年2月に関西電力(株)大飯発電所3号機及び4号機(電気出力は各々118万キロワット),同年4月に東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所3号機及び4号機(電気出力は各々110万キロワット)の原子炉設置許可申請が新たになされた。
これら運転中,建設中及び建設準備中のものは昭和60年9月末現在,合計48基,総電気出力4,069万4千キロワットである。
なお,研究段階の原子力発電設備については,動力炉・核燃料開発事業団の新型転換炉原型炉「ふげん」(電気出力16万5千キロワット)が昭和54年3月以来運転中であり,また,同事業団の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(電気出力28万キロワット)が昭和58年5月に設置許可され,建設中である。
さらに,電源開発(株)によって新型転換炉実証炉,大間原子力(電気出力60万6千キロワット)が昭和70年運開を目途に検討が進められている。
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