（１）核燃料サイクル

　我が国における核燃料サイクル関連施策について原子力委員会は一貫して長期的に核燃料の安定確保を図るとの観点から,ウラン等核燃料の供給確保及び再処理等の研究開発を推進してきた。昭和30年代は各分野の研究開発及び体制整備の進展が図られ,昭和40年代は原子力発電の導入に伴い天然ウラン,濃縮役務,再処理役務を海外に確保してきたが,昭和50年代後半からは自主技術開発又は適宜の技術導入の成果により核燃料サイクル諸分野の事業化が積極的に推進されてきている。ウラン濃縮,再処理,廃棄物処理処分を中心に以下にそれらの歩みを示す。

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