第1章 平和利用と国際関係

(9)日中原子力協議

 昭和58年9月に開催された第3回日中閣僚会議において,我が国と中国との間の原子力の平和利用分野における協力 を促進・発展させるべく協議を進めていくことで両国の意見が一致した。これを受け,日中両国間の本格的な原子 力協力を円滑に進めていくための枠組みとなる原子力協定に関し,両国政府間の協議が昭和58年10月に開始された 。その後の事務レベル協議を経て,本年7月第4回日中閣僚会議において日中原子力協力協定に署名が行われた。こ の協定においては,原子力の国際協力においても平和利用を確保するとの我が国の原則について中国側の理解が得 られIAEA保障措置の自主的な受け入れ等の具体的な措置が盛り込まれた。


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