各論
第3章 核燃料サイクル

5 核燃料物質の輸送

 海外から我が国へ輸送される核燃料物質は,発電用濃縮ウラン燃料の場合は,海外で濃縮された二酸化ウラン粉末またはシリンダー入りの六フッ化ウランの形態で輸送されている。
 これらの核燃料物質は,加工事業所間においては,二酸化ウラン粉末,六フッ化ウラン,また,加工事業所と原子力発電所等の間においては,新燃料集合体の形で輸送されている。

 使用済燃料については,東海再処理工場で再処理するほかは,英国及びフランスに再処理を委託しているため,船舶で両国に輸送されている。なお,フランスにおいて再処理され,回収されたプルトニウムを我が国に輸送することが,昭和59年8月,米国から初めて承認された。
 国内での使用済燃料の輸送については,各原子力発電所から,使用済核燃料専用運搬船「日の浦丸」により,東海再処理工場へ輸送されている。


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