各論
第3章 核燃料サイクル

ウラン資源に乏しい我が国にとっては,原子力発電所から生ずる使用済燃料を再処理し,それに含まれるウラン及びプルトニウムを利用することによって,ウラン資源の有効利用を図ることが不可欠である。
 このように,ウラン資源を有効に利用するために核燃料が循環することになるので,これを核燃料サイクルと言うが,核燃料サイクルには,軽水炉を中心としてウランが循環する軽水炉核燃料サイクルと,新型動力炉を中心としてプルトニウム等が循環するプルトニウム利用サイクルとがある。本章では,主として軽水炉核燃料利用サイクルについて,その現状について述べる。
 なお,新型動力炉の開発及びプルトニウム利用については第5章に述べる。


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