第3章 核燃料サイクル
1 ウラン資源

(3)製錬・転換技術の開発

 製錬・転換技術に関しては,動力炉・核燃料開発事業団において,従来の粗製錬と精製錬を電解還元工程を経て直結する一貫製錬法の実用化のための技術開発及び六フッ化ウラン製造能カ年間200トン・ウランの製錬・転換パイロットプラントによる試験運転を行っている。この製錬・転換パイロットプラントで生産された六フッ化ウランは,昭和58年3月末で30.5トンに達しており,そのうち12トンは,昭和57年12月,同事業団のウラン濃縮パイロットプラントヘ初出荷された。
 また,回収ウランについては,六フッ化ウランへの転換試験を実施し,製造された六フッ化ウランの一部120kgを昭和58年3月に同事業団東海事業所ウラン濃縮開発部へ初出荷した。


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