第6章 核融合及び原子力船の研究開発
1 核融合

(2)国際協力

 現在我が国が進めている国際協力としては,日米,日ソ等の二国間協力とIAEA及び経済協力開発機構国際エネルギー機関(OECD/IEA)における多国間協力がある。
 日米協力については,昭和54年5月に締結された日米エネルギー等研究開発協力協定において核融合が協力の重点分野とされ,ダブレット―III(非円形トカマク試験装置)を用いた共同研究,交流計画,プラズマ物理の共同研究及び共同計画の4分野について協力が行われている。具体的な協力計画については,毎年開催される日米核融合調整委員会において協議され,現在,ダブレット―IIIを用いた共同研究,RTNS-II実験,材料照射実験等の共同計画,研究者の相互派遣,ワークショップの開催等が積極的に実施されている。
 また,日ソ協力については,情報交換を主とする協力が進められている。
 IAEAにおける協力については,プラズマ物理及び制御核融合研究国際会議,大型トカマク会合,原子分子データ情報交換及び国際トカマク炉(INTOR)の共同設計を主とする協力に積極的に参加している。
 さらに,OECD/IEAにおける協力については,大型実験装置計画,超電導磁石計画,プラズマ壁面相互作用計画及び核融合材料照射損傷計画の協力に積極的に参加している。


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