第5章 核燃料サイクル
3 核燃料加工

(1)軽水炉用核燃料加工

 軽水炉用の核燃料加工は,濃縮されたウラン(UF6)を粉末(UO2)にする「再転換」と,これをペレット状に加工し,被覆管の中に収納して燃料集合体とする「成型」の工程がある。我が国ではこの部門の事業化が進み,4つの会社が携わっている。
 「再転換」加工のうち,加圧水型炉燃料用のウランの加工については,全て国内で行われている。また沸騰水型炉燃料用のものについては,一部を海外に委託しているが,将来は全てを国内で行うべく逐次能力の増強を計画している。
 「成型」加工では,加圧水型,沸騰水型ともに全量が国内で加工されているが,燃料需要の増大が見込まれるため,増強計画が進められている。なお,「成型」加工用材料のジルカロイ被覆管の製造については,ほぼ国産化が達成されている。


目次へ          第5章 第3節(2)へ