（１）ウラン濃縮需給バランス

　我が国の原子力発電に必要なウラン濃縮役務量は,昭和65年で年間約8,000トンSWU,昭和75年で年間約12,000トンSWUとなる見通しである。
　現在のところ,我が国の電気事業者は,米国及びフランスから濃縮役務の供給を受けている。
　米国については,米国エネルギー省(DOE)との長期契約により約6,000トンSWU/年(原子力発電所:約5,100万キロワット分)の濃縮役務を確保している。
　また,フランスのユーロディフ社については,昭和49年に締結された契約に基づき,昭和55年〜昭和64年の10年間に,約1,000トンSWU/年(原子力発電所:約900万キロワット分)の濃縮役務の供給を受けることになっている。
　これら既手当分により,昭和60年代中頃までの供給は確保されているが,それ以降の分については,今後,新規の手当が必要となる見通しである。この新規手当の相当部分は,国産により賄っていくこととしている。

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