第4章 新型炉の開発
(参考)諸外国の動向

(2)重水減速炉

 重水減速炉は,軽水に比べて中性子吸収の少ない重水を減速材として用いるため中性子経済に優れており,我が国のほか,カナダ,西ドイツでその開発が進められている。
 カナダでは,重水減速加圧重水冷却型炉の CANDU-PHW 開発が積極的に進められ,既に昭和57年6月現在10基,合計579万キロワットが運転中であり,アルゼンチン,インド,パキスタン,韓国,ルーマニアにも輸出されている。
 また,西ドイツが開発した重水炉については,現在,西ドイツで1基,アルゼンチンで1基が稼働しており,更に昭和54年10月には,1基,アルゼンチンへの輸出が決定され,現在建設中である。


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