第2章 原子力発電
2 原子力発電所の運転状況

(1)設備利用率

 商業用原子力発電所の運転は順調に行われ,昭和56年度の設備利用率は前年度に引き続き60%を越え61.7%に達した。
 さらに,昭和57年度にはいっても高い設備利用率を維持し,4月から9月までの上半期には73.6%(前年度同期は65.9%)という高い設備利用率を記録した。
 これら高い設備利用率を続けている理由としては,第一にトラブルの減少があげられるが,とくに,これまでの事後対応から予防対策の重視に対策が移ってきたこと,品質保証対策の徹底,従業員の教育訓練の強化等が大きな要因といえる。


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