電気事業者の発電実績において,原子力発電による発電電力量は,昭和56年度は872億キロワット時であり,総発電電力量の16.7%に達するとともに,初めて水力発電による発電電力量を凌ぐものとなった。さらに,昭和57年度の4月から6月までの第一四半期における原子力による発電電力量は284億キロワット時であり,総発電電力量の22.7%となった。
また,我が国の一次エネルギー供給に占める原子力の割合は5.5%であり,国際的にも米国,フランスに次ぐ世界第3位の原子力発電規模を有する国となっている。
建設中の商業用原子力発電設備は,昭和57年3月に日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機(電気出力:116万キロワット),同年6月に中部電力(株)浜岡原子力発電所3号機(電気出力:110万キロワット)の工事計画がそれぞれ認可されたことにより,合計11基,総電気出力1,070万4千キロワットとなった。
建設準備中の商業用原子力発電設備は,昭和56年11月に東北電力(株)巻原子力発電所1号機(電気出力:82万5千キロワット),昭和57年3月には北海道電力(株)泊発電所1号機・2号機(電気出力:2基とも57万9千キロワット),さらに,同年9月に九州電力(株)玄海原子力発電所3号機・4号機(電気出力：2基とも118万キロワット)の計画が新たに加わったことにより,合計8基,総電気出力736万3千キロワットとなった。
これら運転中,建設中及び建設準備中のものは昭和57年9月末現在合計43基,総電気出力3,524万4千キロワットとなっている。
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