第6章 新型炉の開発

2 高速増殖炉

 高速増殖炉はウラン利用効率が60〜80%と格段に優れ(在来の軽水炉は約1%)海外においても競って開発が進められている。
 我が国における高速増殖炉の開発は動力炉・核燃料開発事業団において一元的に行われており,第一段階の実験炉が既に順調に運転を開始している。
 また,次の開発ステップである原型炉については,建設のための予算措置も講じられ,建設の準備が進められている。さらに,高速増殖炉の実用化を円滑に進めるためには,実証炉の建設が必要であり,動力炉・核燃料開発事業団において,概念設計及び関連の研究開発が進められているほか,電力業界においても電気事業連合会が高速増殖炉開発体制の基本方針策定を目的として高速増殖炉推進会議を設置した。


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